番外編

ウルズの砂時計/後

  落ちる砂も残りわずか。砂時計の感触をポケットに感じながら、は目の前のイザベルの頭を撫でた。「これでやっぱり帰れませんでした、って戻ってきたときかっこ悪いな…ね、どっちにしても笑って欲しいな」「……笑ってる」「嘘ばっか…